日本実験力学会
会員各位

平成16年8月30日

日本実験力学会
会長 森本吉春

日本学会事務センターの破産と今後の連絡先について


 既にメーリングリストやホームページを通じてお知らせしましたように,本学会の会費徴収や会員管理等を依頼していました財団法人「日本学会事務センター」が8月17日に破産しました.各学会からの預り金が日本学会事務センターの運転資金に流用されており,預り金の返還は困難とのことです.今までのいきさつと今後の連絡先を下記に示します.

 7月3日に新聞報道により,日本学会事務センター(以下事務センターと呼ぶ)の不祥事が明らかになりました.7月10日(東京),11日(大阪)に事務センター主催の説明会が開催され,本学会から,東京会場には二瀬副会長と梅崎総務理事,大阪会場には森本会長と松井副会長が参加しました.説明会において,各学会からの預り金が流用された経過、再建計画等の説明がありました.参加者から,事務センターが提案した再建計画は見通しが甘い(例えば、受託学会数を現状の270学会から平成20年には350学会に増加する)等の理由で受け入れられないとの意見が出たため、事務センターが一ヶ月以内に再建計画を見直し、再度、説明会を開催することになりました。その後,8月6日に,事務センターが、東京地方裁判所に民事再生手続き申立てを行いましたが,8月9日に、同裁判所が民事再生手続開始申立てを却下し、保全管理命令を発令し、保全管理人として、弁護士の竹村葉子氏が選任されました。その後、8月17日に、同裁判所が破産宣告を発令しました.その日に,説明会が開かれ,本学会から,松井副会長、二瀬副会長、梅崎総務理事が参加しました.
 そこでの説明によりますと,債権総額は約30億円で,資産は破産管財人によって保全されており,不動産は抵当権が設定されていて資産とみなされず、預貯金は約1.5億円で,残務処理費用として使われる予定です.したがって,各学会からの預り金合計16億円は全額が返済困難ということがわかりました.
 この間,本学会では,速やかに対応し,本件に関する情報を,メーリングリストやホームページを通じて,できるだけ早く会員の皆様に伝えてきました.
 本学会が事務センターに預けた333万8792円(6月30日現在)は、ほぼ戻らないことが分かりました。既に今年度のかなりの業務を事務センターが行っており,その経費を差し引いても,ほぼ1年分の会員からの会費が未回収となりそうです.
日本光弾性学会時は,ほぼ全業務を事務センターに依頼していましたが,日本実験力学会になってからは,担当理事などが行っている業務が多く,幸い活動費の多くを本学会で管理しています.また,今年は通常より多くの活動費を事務センターから引き出していました.7月5日現在374万円あり,本学会の活動は続けられる状況にあります.
 当分は,事務センターを通していた手続きを下記のように変更します.また,現在学会業務を扱う新しい事務センターとの契約を検討していますが,しばらくの間は下記のように臨時事務局を設置して業務を行います.

  1. 会費や論文別刷り料の振込先
    副会長(財務担当):松井剛一(近畿大学生物理工学部)
    〒649-6493 和歌山県那賀郡打田町西三谷930
    Tel: 0736-77-0345(直通内線)4507,Fax: 0736-77-4754
    E-mail: sec@jsem.jp
    振込先:紀陽銀行日根野支店
    種類:普通預金
    口座番号:120385
    名義:日本実験力学会 総務担当 松井剛一
       ニホンジッケンリキガクカイ
    (注)郵便局の口座も開設手続き中です.

  2. 論文投稿先・編集に関する問い合わせ先
    編集担当理事,編集委員長:新川和夫(九州大学応用力学研究所)
    〒816-8580 福岡県春日市春日公園6−1
    E-mail: edit@jsem.jp

  3. 総務関係・その他
    総務担当理事:梅崎栄作(日本工業大学機械工学科)
    〒345-8501 埼玉県南埼玉郡宮代町学園台4−1
    Tel: 0480-33-7632(直通) Fax: 0480-33-7645(学科)
    E-mail: general@jsem.jp

  4. 日本実験力学会臨時事務局
    〒649-6493 和歌山県那賀郡打田町西三谷930
    近畿大学生物理工学部生体機械工学科内
    日本実験力学会臨時事務局
    Tel: 0736-77-0345(直通内線)4507,Fax: 0736-77-4754
    E-mail: sec@jsem.jp
    URL: http://jsem.jp/


日本学会事務センターの不祥事と当学会の対応について