生産現場では安全性、高信頼性、高付加価値を有する製品開発が行われている。しかしながら近年、製品サイクルの縮小による製品開発期間の短縮が進み、その結果として設計や製品評価の時間も削られている状況である。設計の効率化を進めるためにCAEによる製品開発が普及してきた。CAEではFEMに代表されるコンピュータ解析が用いられるが、解析の基礎データとなる部材の特性条件(ヤング率やポアソン比など)や実際の境界条件(荷重条件、変形条件、接触条件など)が非常に重要である。この諸条件次第で結果は千差万別に変化する。実際、不適切な条件を用いたため製品の強度不足や構造物の耐震性不足など大きな問題が起こっている。このようにこれらの条件を精度良く求めることは安全な設計を行う上で重要である。精度の高い特性条件や境界条件を用いるためには精度の良い応力・変位場計測が必要不可欠である。また、これらの計測技術は実製品評価や構造物などの診断・評価技術としても関心が高くなってきている。そこで本研究集会では応力・変位場の計測技術、解析技術、応用実施例について議論を行い、研究者が最新の知識を共有し、新たな知見を得ることや応用展開を進めることを目的とする。
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日 時 | 2008年12月24日(水) 13:30〜17:00、25日(木) 9:30〜12:00 |
場 所 |
九州大学西新プラザ【交通のご案内】
〒814-0002 福岡市早良区西新2-16-23,TEL:092-831-8104 ,FAX:092-831-8105
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主 催 | 九州大学応用力学研究所 |
共 催 | 実験力学会光学的手法分科会 |
聴講料 | 無料 |
題目・講師 |
12月24日
- 開会あいさつ(13:30-13:40)
福岡県工業技術センター機械電子研究所 内野正和
- ラマン散乱トモグラフ法および位相差検出法による材料評価(13:40-14:20)
産業技術総合研究所・生産計測技術研究センター 坂井一文
- パルスレーザー照射により誘起される音響波の波形測定(14:20-14:40)
豊橋技術科学大学機械システム工学系 鈴木新一
- デジタル画像相関を用いた三次元表面ひずみ測定(14:40-15:00)
青山学院大学理工学部機械創造工学科 米山聡
- デジタル画像相関法による変形・ひずみ分布計測法の研究(15:00-15:20)
金沢工業大学工学部機械工学科 畝田道雄
休憩(15:20-15:40)
- 筋骨格系組織の力学的適応現象のバイオメカニクス(15:40-16:20)
近畿大学生物理工学部生体機械工学科 山本 衛
- ヒト生体歯の変位計測(16:20-16:40)
九州大学応用力学研究所 新川和夫
- コンポジットレジンの吸水挙動計測(16:40-17:00)
九州大学応用力学研究所 中西拓人
懇親会(17:30〜19:30) 西新鷹勝
12月25日
- 光学的手法による建設構造物の構造・材料特性の計測(9:30-10:10)
長崎大学工学部構造工学科 松田 浩
- 建設分野におけるデジタル画像相関法を用いた計測事例(10:10-10:30)
九州工業大学大学院工学研究院建設社会工学研究系 合田寛基
- サンプリングモアレ法を用いた構造物の変位分布計測(10:50-11:10)
和歌山大学システム工学部光メカトロニクス学科 藤垣元治
休憩(10:30-10:50)
- スキャナを利用したデジタル画像相関法の高精度化の検討(11:10-11:30)
福岡県工業技術センター機械電子研究所 内野正和
- 閉会あいさつ(11:30-11:35)
九州大学応用力学研究所 新川和夫
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懇親会 |
2008年12月24日(水)17:30〜19:30
懇親会費用5000円程度
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申込み先・ 問合せ先 |
申込み締切日:2008年12月18日(木)
下記の参加申込書に必要事項をご記入のうえ、E-mailでお送りください。
福岡県工業技術センター機械電子研究所 内野 正和
TEL:093-691-0260
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開催要項・ 参加申込書 |
(WORD/36KB)
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