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The Japanese Society for Experimental Mechanics
日本実験力学会
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ハイブリッド法分科会


主査:西岡俊久
神戸大学海事科学部海洋機械工学講座
〒658-0022神戸市東灘区深江南町5-1-1
Tel: 078-431-6282,Fax: 078-431-6282


幹事:藤本岳洋
神戸大学海事科学部海洋機械工学講座
〒658-0022神戸市東灘区深江南町5-1-1
Tel: 078-431-8376,Fax: 078-431-8376


キーワード:知能化,自動化,各種物理量の可視化,リアルタイム化,生成形シミュレーション
  1. 背景と目的
     一般的に,学問的手法・研究手法は,第一の実験的方法, 第二の解析的(数学的)方法,さらに最近発展した,第三の数値的(計算力学的)方法に分類される.それぞれの方法は固有の特徴を持っている.しかし,いずれの方法にも難点や限界がある.このため,二つ以上の異なる方法を結合し,難点や限界を克服するハイブリッド法が考えられている[1-3].

     とくに,本学会と関連する実験的方法のみでは,一般に,簡単な一次情報のみしか計測できない.たとえば,光弾性法,モアレ干渉法,ホログラフィ干渉法などの全視野計測法でも,単独では直接計測される一次情報が基本的には計測されるのみである.このため,これらの計測画像データをコンピュータに取り込み有限要素法などと結合させるハイブリッド法が考えられる.これにより,ひずみエネルギー分布や,破壊力学パラメータなど実験では直接計測不可能な物理的諸量の計測や可視化が可能になる. 以上の背景のもとに,本分科会では, 主として,実験的手法と数値的手法を結合したハイブリッド法について研究活動等を行なう.

  2. ハイブリッド法について
     最近のコンピュータの著しい発展は第一や第二の方法にも大きい影響を及ぼしてきている.このため,多くのハイブリッド法が数値的手法と関連している.一般的に,ハイブリッド数値法を概念的に分類すると5つの方法になるであろう(図1参照).とくに,これらのうち実験力学と関連するものは,(1)ハイブリッド実験・数値法(Hybrid Experimental-Numerical Method),(2)ハイブリッド数値・実験法(Hybrid Numerical-Experimental Method)である[1].
     また,ハイブリッド法の結合形態より,図2のような非混合ハイブリッド法(non-mixed hybrid method)と混合ハイブリッド法(mixed hybrid method)に分類される.さらに,非混合ハイブリッド法ではオンライン法とオフライン法が考えられる[3].

  3. 当分科会における活動
     今後,当分科会では,主に,ハイブリッド法に関わる次のような活動を行っていく.
    ●最先端研究の講演会・研究会を行う.
    ●関連技術の紹介や講習会を行う.

    また,当分科会のキーワードとしては,知能化[4],自動化,各種物理量の可視化,リアルタイム化,生成形シミュレーションなどが挙げられる.

文 献
[1] Nishioka, T.: Hybrid Numerical Methods in Static and Dynamic Fracture Mechanics, Optics and Laser Engineering, Special Issue on Hybrid Methods in Experimental Mechanics, 32-3, (2000), 205-255.
[2] Nishioka, T.: Hybrid Experimental-Numerical Methods for Dynamic Fracture Phenomena, Proc. 9th Int. Cong. Exp. Mech., (2000), xxx-xxxiii.
[3] 西岡俊久: ハイブリッド実験・数値法の最近の展開例, 日本機械学会材料力学部門分科会・研究会合同シンポジウム(研究の最前線:21世紀へ向けて)講演論文集, No. 00-3, (2000), 15-20.
[4] Nishioka, T., Kurio, K. and Nakabayashi, H.: An Intelligent Hybrid Method to Automatically Detect and Eliminate Experimental Measurement Errors for Linear Elastic Deformation Fields, Exp. Mech., 40-2, (2000), 170-179.


Fig. 1 Classification of hybrid numerical methods


Fig. 2 States of connection in hybrid methods

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Last Updated February 22, 2006