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The Japanese Society for Experimental Mechanics
日本実験力学会
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バイオメカニクス分科会

 バイオメカニクスは,日本語訳で「生体力学」と言います.“生体力学とは何でしょうか?”簡単にいえば,Dr.FungやDr.Caputoが言っている様に,生体系に対する力学の応用です.すなわち,生体系における力学的仕組みを知るための学問なのです.本分科会では,医学・歯学の分野で臨床・研究・教育に携わる臨床家・研究者と工学の分野で力学解析を研究する研究者・教育者との有機的な繋がりを構築し,生体系に潜む様々な力学特性に関する解明を行っていきます.


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主査:小林公一
新潟大学医学部保健学科
〒951-8518新潟市旭町通2-746
TEL:025-227-0935,FAX:025-227-0935


幹事:千葉美麗
東北大学大学院歯学研究科
口腔機能形態学講座 口腔生理学分野
〒980-8575仙台市青葉区星陵町4番1号
電話022-717-8292,FAX022-717-8293


キーワード:顎顔面口腔構造,光弾性法,歪みゲージ法,応力・ひずみ解析,実験力学
  1. 背景と目的
     21世紀の医学・歯科医学は「Evidence-Base-Medicine(Dentistry)でなければならない.」と言われているように,科学に裏打ちされた臨床・治療が求められている.例えば,歯科界では,この間「80歳で20本の歯を如何にして残すか!」の目標のもと,「8020運動」が国民的運動として展開されている.この運動の成功の鍵は,まさしく咬合崩壊をともなった部分欠損治療に対するバイオメカニクス的観点からの診断とそれに基づく治療法の確立である.この部分欠損治療には,補綴的治療,保存的・歯周的治療,矯正的・口腔外科的治療,そしてインプラントの治療等,咬合に関係する数多くの基礎的・臨床的分野が関わりを持っている.しかしこれら各分野には未解決な問題が多く,かつそれら相互の関連性等に着目した研究も少なく,バイオメカニクス的観点に基づいた解明が求められいる.当分科会では,生体系の力学的仕組みを解明することを目的に,そのために必要なこと,例えば,一つには光弾性法等に代表される光学的方法や歪みゲージ法等の実験力学的学問を学習し,二つにはそれらを解明するための様々なプロジェクトを立ち上げ,それらの活動を通した情報交換を行うこととする.

  2. 当分科会の活動
     当面,当分科会には開業歯科医等の歯科医療関係者が多く参加するものと思われる.そこで,“ニュースレター”の発行を充実させ,バイオメカニクスに関する基礎的事柄等の学習や情報交換を行う.また力学的特性を解明するための工学的手法の学習会等を工学関係の研究者を講師に開催する.更には開業歯科医等が日常の臨床でぶつかっている問題等を解明するためのプロジェクトを立ち上げる.会員の積極的な意見を寄せていただければ幸いである.

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Last Updated Dec 8, 2021