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The Japanese Society for Experimental Mechanics
日本実験力学会
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知的複合材料分科会

高機能材料を用いた各種の高性能なセンサやアクチュエータが開発され、機械、電気・電子、制御、材料工学の融合が一段と進み、機械や構造物のインテリジェント化が可能となりつつある. これに対応して、本分科会では材料自身が劣化や破壊を診断して寿命を予告し、自己修復して危険を未然に防ぐことの出来る知的複合材料の研究開発を行っていきます.
主査:島本 聡
埼玉工業大学工学部機械工学科
〒369-0293埼玉県大里郡岡部町普済寺1690
Tel: 048-585-6828,Fax: 048-585-6717
Email: 

幹事:野方文雄
岐阜大学工学部人間情報システム工学科
〒501-1193 岐阜市柳戸 1-1
Tel: 058-293-2506,Fax: 058-230-1892
Email: 

キーワード:形状記憶合金、知的複合材料、知的材料システム、予ひずみ、能動的制御
  1. 背景と目的
    21世紀の材料工学や機械材料の分野に求められる社会的要請は,機械構造物の安全性や快適性といった従来のもののほかに,省エネルギー性,さらには環境確保という科学技術と持続可能社会への転換とその工業化が求められている.このような流れの中では,たとえば機械構造部材の温度,負荷応力や使用中に生じた突発的なき裂(欠陥)の発生を,材料側から何らかの物理・化学的情報としてわれわれに知らせ,さらにその欠陥を修復・回復し,騒音の軽減や振動の制御を材料側から高めることができるような,いわば生物体的な自己強化(防衛)や定常性維持機能を持つ知的(インテリジェント)材料・構造システムの研究開発と実用化が望まれている.
    知的複合材料の開発には,機械材料・構造物の中に環境状況検知(センサ) → 情報処理・判断(プロセッサ) → 応答・駆動(アクチュエータ)機能を組み込んだ複合化(コンポジット)を基本とする材料・構造設計による技術のブレークスルーが不可欠である.そのためには,センサやアクチュエータなどの機能を有する知的機能素子の材料特性,力学特性,さらには,これら複数の機能要素材料の論理的組み合わせ設計とその機能特性,機械電子系と材料力学系の調和の取れた制御法,非破壊的検査法などを含む総合的な研究が重要となる.

  2. 当分科会における活動
    今後,本分科会では,上記の材料力学,機械材料学分野の,"多機能化","複合化"さらに"知能化"という,大きな技術の流れに沿った実験力学会活動の一環として,(1)各種センサ・アクチュエータ要素,材料要素の機能とその力学特性,(2)知的複合材料の設計・製作プロセス手法,(3)知的複合材料の強度,耐久性,(4)複合機能化での界面機能と安定性(5)知的複合材料の損傷,剥離問題やその非破壊評価法などの分野に重点をおきながら,最新内外研究開発情報の交換,会員相互の研究テーマやその実現での技術的問題点,年次大会でのセッションおよび公開シンポジュウム開催などを行って,大学,公立研究所,企業からの幅広いメンバの結集のもとで当該分野の学術・技術発展に貢献する活動を行っていく.

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Last Updated January 30, 2018