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The Japanese Society for Experimental Mechanics
日本実験力学会
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2008年1月に光学的手法分科会と全視野計測法標準化分科会の統合を行いました.統合後は「光学的手法分科会」の名称で活動をおこなっていきます.(光学的手法分科会ページ)

旧光学的手法分科会

― 光応用計測技術のAからZまで ―


主査:豊岡 了
埼玉大学大学院理工学研究科
〒338-8570さいたま市下大久保255
Tel:048-858-3489,Fax: 048-856-2577
Email: 

幹事:内野正和
福岡県工業技術センター機械電子研究所
〒813-0011福岡県北九州市八幡西区則松
Tel: 093-691-0260,Fax: 093-691-0252
Email: 
  1. 背景と目的
     周知のように,“光”は(1)光速(最高速)で伝播する極めて周波数の高い電磁波であり,(2)“集光・散光”が容易であり,(3)屈折・反射・回折・干渉など多彩な現象が現れ,(4)時間的にも空間的にも高い分解能が期待でき,(5)非接触かつ全視野センシングが可能であり,かつ(6)光ファイバーを用いて効率よく伝搬方向を曲げることができる.光が持つこれらの特徴を活用して,力学現象を実験的に計測・解析・評価することは至極当然のなり行きである.特に,従来の“点”計測や“線”計測から脱却して,“面”計測あるいは“三次元実体”計測へと進むためには,“羨光学的手法”,腺の活用が最も有効かつ有益であることは大方の認めるところであろう.
     これまでにも,多くの光応用計測技術が開発され,使用されてきたことも事実であり,二次元および三次元光弾性法,幾何学モアレ法,モアレ干渉法,ホログラフィ干渉法,スペックル干渉法などはその最たるものであろう.一方,光応用計測の力学現象への適用・応用はそれを支える光エレクトロニクス技術や新しい材料開発の進歩・発展と密接に関わっていることは言を待たない.
     本分科会は我が日本実験力学会における総合的・統合的役割を担うことを余儀なくされることを前提として,従来の光学的手法がこれまで積極的に活用されてこなかった分野へ浸透させるための広報的活動はもちろんのこと,新しい光学的手法の開発・構築・評価に力を傾注したいと考えている.このような目的を実現させるには,他の分科会との協力活動に加えて,力学分野の会員のみならず広く物理学,化学,医学,生物学,建築学,土木工学,航空工学など広範・多岐にわたる技術者・研究者の糾合が不可欠であり,お互いのニーズとシーズとを摺り合わせつつ分科会活動を推進する.

  2. 活動
     本分科会の目的として掲げた,(1)力学関連分野における光学的手法の普及と,(2)新しい光学的手法の開発・構築・評価とを当初は区別して進めたい.もちろん分科会として両者共同・合同の活動も予定する.

    2.1広報的活動
     全視野計測法標準化分科会(主査:森本吉春,和歌山大学)の記述にもある通り,光学的手法による計測技術は,たとえそれらが従来法の延長である場合であっても,ひずみゲージなどによる点・線計測法やブリットルコーティングなどの定性的評価法に比べてはるかに定量的かつ全視野的な解析と評価を行うことができることは言うまでもない.しかしながら,産業・工業界におけるこれまでの光学的計測技術自体の評価は必ずしも芳しくなかった.それはひとえに光学的手法が,高価な実験装備を必要としたこと,計測結果を力学的物理量に関係付けることが面倒かつ手間がかかったと同時に,得られた結果の精度が解析者の期待に添えないことが多かったことにあったと言っても過言ではないであろう.しかしながら,コンピュータの急速な普及に刺激されたことと相俟って上記の諸因の多くが解消されてきた現今,あらためて“光学的手法の有用性”を喧伝することは,わが国の産業・工業界の更なる発展に必要かつ有益であると思われる.このような現状を見据えつつ,
    • 従来手法による解析事例などを紹介しつつ,それらの技術の有用性や経済性についての紹介行事や講習会を行う.

    2.2新技術開発活動
     極めて周波数の高い電磁波である“光”が持つ特性の多様性に鑑みて,新しい光学的手法開発の将来は無限にあると言っても過言ではないであろう.新しい材料の開発,新しい現象の発見,新しい計測技術の構築,新しい応用分野の開拓など,力学関連分野のみならず,計測や実験解析を必要とするあらゆる分野において“光応用”技術が創生・育成されることは想像に難くない.本分科会ではそれらの動向を広範にかつ迅速に捕らえ,加えて新しい技術の開発のためのニーズとシーズの整合を図るべく多くの機会を設けて,
    • 工業界における“光応用”計測技術活用状況についてアンケートや意見収集を行う.
    • 多岐にわたる“光応用”技術の最先端研究の講演会や研究会・懇談会を開催する.
    • 広く情報を収集あるいは喧伝するための活動として,SEM(米国),EUROSEM(欧州),ACEM(アジア)などの組織と連携する.
    • 他の分科会との連携を保持しつつ,本学会の設立趣旨に則って,“光応用計測技術”の進歩・発展・普及に寄与する.
    • 以上の活動を通して,光応用計測技術のAからZまでを網羅できるほどの力を醸成し,本分科会が斯界の魁としての役割を果たせる域に到達できることを願うものである.

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Last Updated February 22, 2006